外で楽しむには

12.04.15 / 素敵ライフ / Author: / コメントは受け付けていません。

スカイデッキというものを知人から強く熱く紹介され、この前、購入しました。屋上の手すりをミニテーブルにできるという画期的な商品で、これは、ベランダの本読みに便利だと思い、買うことを決めたのです。外でする読書は格別です。青い空、風を感じながら、風景を楽しみつつ、物語の世界に浸ることができます。
特に外国文学を読むときには、かなり雰囲気作りになるのでオススメです。公園に行くのはちょっと億劫だな、という時にはもってこい。
商品が到着したその日、ちょうど、翻訳本を読んでいたので、その続きに、この新しいアイテムを使用しようとさっそく試みました。台に当たる部分の大きさはだいたい30センチです。そこに淹れたてのコーヒーを置いて、すわり心地のいいチェアーを設置。これで完了です。
捗ります。かなりいい感じです。BGMなどなくても、抜群のリラックス空間です。あとから考えれば、部屋にあるテーブルを移してきても良かったのでは? と思いますが、それはこれ、これはそれです。
後半部分までページを捲った時、一番好きだった登場人物が、家のベランダから落下して死んでしまう場面が出てきて猛烈に泣けました。ふと、顔を上げれば、私の目の前にも同じ光景が広がっています。ここから、落ちたのか、そう思うと悲壮感が倍増です。

人間、我慢も必要です。

28.03.15 / ポジティブ要素, 素敵ライフ / Author: / コメントは受け付けていません。

銀行に行って、ひと月ぶりに通帳の記帳をしてみたら驚くべき支出額でした。なんと、5万円。そんなに何か買い物をしたのかしら? と思って、問い合わせてみると、全て通販で購入した本の出費でした。「一ヶ月でどれだけ使っているのだ、私」と顔面蒼白に。自分自身に現金以外の買い物は3万で抑えることを誓っていたのに、この結果です。
家に帰り調べてみると、本当でした。クレジットカードで。しかもネット。この組み合わせはついつい、衝動買いしまう傾向にあります。中古が安いからと思っても塵も積もれば山となるという事ですね。送料も案外、ばかになりません。ちょっと気をつけなきゃ! と思い、家計簿を始めることにしました。そして、しばらくの間、インターネットショッピングは控えようと思いました。
それなのに、最近、面白そうな本が沢山出版されていて、購買意欲を刺激します。欲望を抑えるのはとても大変です。我慢を重ね、そうこうしていると無駄遣いをしない画期的な方法を編み出しました。まず、涎が溢れるほど欲する物があったとします。それを直ぐ手に入れようと思わずリストアップするのです。月末の残金具合を見てその値段に見合ったものをその時、初めて購入します。名づけて後回し法です。実際、これを始めてから出費が減りました。これからもこの方法で生きていこうと思います。

血を吐く思いのこの一票

27.03.15 / はじめる / Author: / コメントは受け付けていません。

ツイッターで何人か作家さんをフォローしていて、その中のひとりの方のリプで「日本翻訳大賞」なるものを知り、「なんだろう」と興味を持ち、早速サイトに飛びました。ふむ、と読んでみると、発足したばかりの企画らしく、私のような一般読者に投票してもらい、前年の一年間に発行されたものの中から最も優れた翻訳本を選び投票するのだとか。選考委員の方々は第一線で活躍されている錚々たるメンバーです。
これはぜひとも私も協力させていただきたいと思い、去年の記憶を探り出します。何が一番面白かったかを思い出そうとしたのです。ですが、とても選べません。あれもこれもいいという物が走馬灯のように脳内を駆け巡り、甲乙つけがたいのです。
消去法でいくか! と決意。昨年読んだ対象本を紙にリストアップ。好みに合わなかったものから断腸の思いで消していきます。そうこうしているうちに心が痛み始めます。どれもこれも、思い入れのある作品ばかりなのです。私なんぞがまるで神のような采配をしているのです。なんだか末恐ろしくもなりました。
一票の格差、というのが頭をよぎります。しかし、どうしても決められない。こんなに優柔不断なのは、先日書店で千円しか持っていないのに600円以上する本が二冊欲しくなって決めあぐねていたあの日以来です。結局、あみだくじをすることに。あとは民主主義に委ねます。

すっきりさっぱり読書で生きていく

12.03.15 / 素敵ライフ / Author: / コメントは受け付けていません。

最近の旅行でハマっているのが、独自の地図を作って街を歩くことです。例えば、好きな小説の登場人物の大体の動きを予想し、書き込んでみる。そして、その通りに行くのです。これは専ら一人旅専用になりますが、とても楽しくてオススメです。ひとり遊び、というのは大人になっても幾らでも手段があるのだな、というのを最近になって気付きました。なにも、他の誰かと一緒でなくても、そこら中に愉快なこと、面白いことが溢れているのです。
むしろ、孤独がひとつのステータスのような気がしてきます。若い学生の頃は友達が多いことや仲間をつくることにかなり一生懸命になりましたが、今では、そんな瑣末な事柄にあそこまで血眼になっていたのか、深く傷付いたり悩んだりしていたのか不思議な気持ちになります。
世を倦んでいるわけではなく、ごく自然にそう悟ったのです。誰かと共に過ごす時間もそれはそれで良いことがたくさんあります。しかし、無理をして合わせる必要はどこにもないのだと思うのです。そして、そういう時に本があります。誰かと繋がっている、とページを捲るたびに感じるのです。作者、登場人物、制作に携わった人、書店員さん、これを読んだことのある誰か。見えないものでも、確実にあるもの。感じるだけど、結構人生、寂しくありません。

書いてみるのも、また楽しい

25.02.15 / ポジティブ要素, 素敵ライフ / Author: / コメントは受け付けていません。

私は小説を書いています。こんな事、恥ずかしくて友達や両親、知り合いと誰にも言えないのですが、ネット上で作品を公開しています。自分の作品を誰かに読んでもらうというのは堪らない愉悦です。感想とかもらえたら飛び上るほど嬉しいですし、なんだか自分の証が残せるようでわくわくします。
最初は目も当てられないほど未熟だったのですが、最近はようやく「まぁ、読めるかな」程度になりました。それなりに読書量を積んでいるおかげで、話の構想や語彙力が増えたのかなとも思いますが、辞書は絶対に手放せません。また、参考資料なんてものも必要です。一場面を書くのでも物の名称が分からなくては先に進まないのです。それから、文末が全て同じだと、なんだか単調で箇条書きのようになってしまいますし、流れが悪いです。会話は殊更注意しなければならないポイントですし、その他にもいくつか暗黙のルールが存在しています。カッコに。を入れないだとか。
一番上達する方法はやっぱり執筆し続ける事かな、と思います。それからやっぱり読書は大切ですし、文体が美しい作家のものをノートとかに写す事も訓練になります。特に、文豪と称される方々の作品を使う事をおすすめします。また、分野は違うのですが、シナリオを勉強するのもいいかな、と個人的には思っています。

読書中毒者の後日談

09.02.15 / 素敵ライフ / Author: / コメントは受け付けていません。

夏の事です。山登りをしました。私は生粋の山好きで、海かどちらかと問われたら、迷わず登る方を選びます。その日、天気は快晴でしたが、雲が多いのが気になりました。山の空は変わりやすいので、注意しなければなりません。といっても、そこまで標高が高いわけでも、困難な道があるわけでもなく、きちんと整備された登山でしたので、然したる心配はしていませんでした。ただ、数年前に熊の出没があったので、鈴だけは持ち歩くようにしました。
行楽シーズンではあるものの、その日は平日で、麓の駐車場には車が二三台しか停まっていませんでした。私は、たまたま地元の男性と知り合いになり二人でお喋りをしながら頂上を目指していました。中腹あたりまで登った頃でしょうか。突然、茂みがガサガサと音を立てたのです。私は咄嗟に「熊かも」と思いました。「早く通り過ぎよう」と男性も顔色を変えて言いました。
私達は殊更大きく鈴を鳴らすようにして足早にそこを過ぎ、下山しようとしました。しかし、また少しすると、ガサガサと脇から音がするのです。つけられている、私はそう直感しました。少し前に増田俊也著の「シャトゥーン ヒグマの森」を読んでいたので、黒く大きい獣の頭の良さ、俊敏さ、強靭さに恐れおののく気持ちが恐怖心を煽りました。無事に山を降り、車に乗り込み帰る事が出来ました。
あのまま、進んでいたら果たしてどうなっていたか。私は中島敦の「三月記」を読むたび、ふと、空想しまいます。あれはもしかして、人だったのではないか、と。

日本のルーツを辿るには

25.01.15 / はじめる / Author: / コメントは受け付けていません。

島崎藤村の「破戒」を読んで、被差別部落に興味を持ちました。最近のドラマや映画はあまり、そういう影の部分を描いた作品が前面に出ないので、時代をテーマにしたものも「勝者の歴史」とか「美しい日本」が主になっている気がします。小林多喜二の「蟹工船」や山本茂実の「あゝ野麦峠」のような、時代の裏の部分を描いたものが少ないような気がするのです。もしかしたら、私の気のせいかもしれませんが。
そういった影にそこはかとない魅力を感じます。そこで、赤松啓介や沖浦和光の著作と出会い、どんどんその世界に対する関心が湧きおこり、先日、中上健次著の「千年の愉楽」を読みました。とても難しかったのですが、これがとても綺麗な文章で読みごたえがありました。映画にもなっている筈ですので、ぜひ観てもらいたいと思います。ネット上で無料で観覧する事が出来る青空文庫でも幾つか部落作品があり、巫女の起源や芸能のルーツ等もあわせて知る事が出来るのでおすすめです。伝説や神話にまで話が及ぶ事が多く、古くからあるものが脈々と続いていると気付かされた時、一本の時の流れの線を感じます。灰谷健次郎や岩波書店から出版されている高橋貞樹の「被差別部落一千年史」、住井すね著の「橋のない川」も勉強になります。

冬に読む楽しみ方

10.01.15 / 素敵ライフ / Author: / コメントは受け付けていません。

「冬に読むのに適した本を考えた時、真っ先に何が浮かぶ?」と質問され、私は暫く考えたのち「長い冬」と答えました。この本は岩波少年文庫から出ているローラ物語のシリーズ1作目です。作者はローラ・インガルス・ワイルダーでイラストを ガース・ウィリアムズが描いてます。
小野不由美著の「12国記」で、主人公がこの本を図書館から借りていて、私はとてもこの小説に出てきた事を感慨深く思いました。
「長い冬」は冬の厳しさが身に迫ってくる描写に、思わず毛布に手が伸びてしまいます。家族の温かさ、開拓地の冬の厳しさに物語を通して溜息が漏れます。イラストも素晴らしく、ガース・ウィリアムズは『シャーロットのおくりもの』『大草原の小さな家』等の挿絵も手掛けています。
このように、小説と挿絵の見事なコラボレーションをしてできた本というのは特別な一冊のように思えてなりません。
岩波少年文庫には素晴らしい児童書が沢山出ています。ミヒャエル・エンデ作の「モモ」や「はてしない物語」、C.S.ルイスの「ナルニア国ものがたり」など、大人が読んでも奥が深く、面白いです。同じ作家読みもいいけれど、たまには出版社読みをしてみても読書は楽しめます。新潮文庫の100冊や講談社文庫のフェア等、定期的にやっているイベントものを制覇する事も達成感を味わえますね。

人生につまづいた時には書店へ

27.12.14 / ポジティブ要素 / Author: / コメントは受け付けていません。

何かに行き詰まった時、書店に行くのはどうでしょうか?アイデアが浮かばなくてどうしようもない時、ふらりと赴くのです。私はそれで今まで何度も助けられてきました。
そこには沢山の言葉が溢れています。題名を眺めているだけで、良い案が浮かぶ事もありますし、気になった本をぱらぱら捲っている途中でひらめく事もあります。まさに情報の宝庫です。
私は書店には不思議な力があると信じています。何人もの作家が命を吹き込んで作った作品が並べられているのです。手に取るのは簡単ですが、その重みを感じると一文字一文字が胸を打ちます。
また、自分の状態が分かることもあります。なんとなく落ち込んでいるときは自己啓発本に惹かれたり、恋をしているときは占い本や恋愛のハウツー本、健康が気になる時は健康関連の本や格言集などと、今まで気付かなかった自分自身を発見できる場所でもあります。自分を見つめ直す意味でも役立つことは間違いありません。
迷った時、壁にぶち当たった時、寂しい時にぶらりと出掛けてみてはどうでしょうか、答えや問題の解決となる糸口が見つかるかもしれません。本の持つ不思議な力はきっと答えのヒントをくれます。帰って来た時、一筋の光が、希望の種が心の中に差し込んでいるかもしれません。

本日記で読書がもっと楽しい

03.12.14 / はじめる / Author: / コメントは受け付けていません。

もう一度読みたいなと思ったのに、題名や作家が思い出せない本はありませんか?膨大な数の本を読んで来た読書家にありがちな話です。どうしても、あのシーンだけ!あのシーンの感動を味わいたい!と、そう思った時、そのシーンを簡単に見つけられる指標があれば便利ですね。そこで、私は「本日記」を推奨します。今はWEB上で本の感想などを書きこむサイトが増えていますが、この本日記は、重厚な日記帳を使います。デジタルではなく、アナログです。
まず、飽きのこなそうな、シンプルな日記帳を探しましょう。そして、その日の日付に読んだ本の題名、作者名、ジャンル、出版社を書きこみます。備考欄には好きなセリフや、感動した箇所のページ数と段落を書きこむのです。こうすれば、ひとまず残ります。そして、ここで付箋紙の出番です。今はいろいろな付箋紙が出ていますが、なるべく丈夫なモノを選ぶようにしましょう。
付箋紙には簡単な本の感想を書きます。「戦国感動・甲賀忍者・超大作」や「江戸時代・人情・植木屋」だとか「医療・感動・長野」だとか。そして、日記を閉じた状態でも見やすいように貼り付けます。こうしておけば、とても分かりやすいです。ここまで書く作業をすれば、記憶にも強い印象として残りますし、後で読み返した時、自分の読書歴史を一望できてとても楽しいです。ネット上では感じられない味があります。ぜひ、作ってみましょう!今日からでも遅くありません。