苦手意識の克服

24.07.15 / はじめる / Author: / コメントは受け付けていません。

ずっと翻訳小説が苦手でした。それは高校生の頃までだったのですが、身に染み付いたもので、なかなか手が出なかったのです。今考えると完全なる食わず嫌いなのですが、当時は「そんなの、何が面白いの?」と常に思っていました。私のそんな気持ちを変化させてくれたのは、カナダのとある美しい村に住む少女が主人公の物語でした。
風景、情景の描写が素晴らしく、沢山ものを喋って、周囲を呆れさせるぐらい饒舌だった女の子がいつしか落ち着いて素敵な大人の女性へと変貌していくのです。傷付いたり、失敗したりしながら成長していくその過程に心がトキメイたのを今でもよく覚えています。あれは英語で書かれた作品そのものもきっと面白いのだと思うのですが、それ以上に日本語に訳した方の熱意や愛が込められていて相乗効果を生んだのだと思うのです。
童話のような物語を描く作家さんがいて、その方は海外に飛び回っているので日本国外のことにとてもお詳しいのですが、それを読むと「違い」を実感します。同じ人間なのに国によって感性や感じ方が全然違うのです。食べ物へ対するものは特に顕著だと感じています。しかし、それでも良いなと思うものは国境を超えるのです。物語はその架け橋になってくれる、なんて素敵な国際ツールなのでしょうか。

無常の早さで進みます

10.07.15 / 素敵ライフ / Author: / コメントは受け付けていません。

カレンダーを捲ると、「ああ、最近、月日が通りすぎるのが早いなぁ」と実感します。学生時代はとても一日が長く感じたのに、大人になるにつれてどんどん時間が加速していっている感じがします。気が付くと年末だった、という事も少なくありません。時間は止まらないし戻らない。それはわかっているのですが、たまに、とても不思議なことのような気がしてしまいます。
過去の人、もうこの世界にはいない人の事を考えた時もこの奇妙な感覚は私の胸の内から頭に上ってきてやがては脳の中でぐるぐると駆けずり回ります。確かに生きていたのに、もういない。そういう人が数えきれないぐらい、いるわけです。そして、これからも増えていき、私もいつしかその仲間入りを果たすのです。
本を読むと、特にその感覚は強くなります。もう亡くなってしまった作家さん。その人自体は存在しないのに、遺したものがあって、それを私が手にとって読んで何かを感じている。それが途方もなく不可解で、そして、すごいことなのだと思います。人には「これからもっとペースがはやくなるわよ」と言われます。私は流れに逆らうわけにも行きませんから、せいぜい、私らしく進んでいきたいと、そう思いながら、残された時間を考えてみます。

お囃子と人生

26.06.15 / 素敵ライフ / Author: / コメントは受け付けていません。

祭りが大好きで、お囃子を聞くと気分がたちまち高揚します。その音のCDが欲しいぐらい好きなんです。男も女も子供も、老若男女いてもたってもいられない音だと思うのです。日本人の血液の中に脈々と受け継がれるものだと思っています。そういう、元気になるものが最近大好きで、読書の時によくBGMとして流したりします。
学生の頃は切ない曲も好きだったんですが、最近は専ら自分を鼓舞するようなものに惹かれます。そういえば、最近、人の人生に興味をもつようになりました。一生をダイジェストとしてみるテレビ番組がやっているとついつい観たくなりますし、そういった小説も思わず手に取りレジに持って行ってしまいます。
誰一人として、平凡な人生なんてないのだと思っています。必ず誰にでも物語があって、そこに衝撃的な出来事や人生を左右するような出来事、分岐点があるはずなんです。本人が気づかないだけで、それは時に、歴史を動かしているのかもしれません。誰かの人生にも大きく関わっているのかもしれない。そう考えると、つまらない生なんて何一つないんです。
私の地元、早くお祭りの時期にならないかなぁ、と、誰かの人生を描いたものを嗜みながら、楽しみにしています。

本好きに悪い人はいない

11.06.15 / 素敵ライフ / Author: / コメントは受け付けていません。

数年前の出来事です。繁華街にある書店に行った時、高校生ぐらいの女の子が書店員の男性にお菓子を渡して、売り場で「食べてください」と言っていました。私はなんとなく、ドキドキして、でも気になって、棚をひとつ挟んで野次馬心を抑えられず盗み聞きしてしまいました。長い黒髪の可愛い娘でした。相手の男性はメガネを掛けたインテリっぽいでも、優しそうな顔立ちです。
「あの、本当にありがとうございます。先日は」と細い声が聞こえます。「いえ、気にしないでください。わざわざありがとうございます」と柔らかく答えています。
「本当に、私も、私のおばあちゃんも感謝してもしきれなくて。あの時、倒れたおばあちゃんを抱き起こして病院に連れて行ってくれて、本当にありがとうございます。それから、後日、果物までお見舞いに頂いて、本当にありがとうございます」
胸が、じんと来ました。やっぱり、読書には、本屋には素敵なストーリーが溢れているんだと再確認しました。
私は三冊の本を購入して家に帰りました。お話の世界も、現実も悪いことばかりではないんだな、心あたたまることが、たくさんあるんだな。と思うと、明日を生きる活力が湧いてきます。
そして、先日、その二人によく似たカップルにすれ違ったのです。もしかしたら、と思うとなんだかそれは本当に素晴らしい出来事だな、と思いながら。

感じること、それが一番大事

27.05.15 / ポジティブ要素 / Author: / コメントは受け付けていません。

小説の感想を言い合うと面白い発見があります。それは、感じ方が三者三様なことです。「ここに感動した!」と自分が思っても、相手は違うところにうるうるしていたりするのです。顕著に他者との違いが出るのが「感じ方」なのだと思います。意見の相違がかなりあるので、人との関わりにおいてとても勉強になります。他の人の考えを認めること、尊重すること、そして、自分の意見を言うこと。これはとても大切なコミュニケーションだと思います。
「あなたはそう思っているのね。そういう読み方もあるよね。私はこう感じたのよ」そう言葉をかわすこと、それについて深く追求していくこと、そういう人間関係が作れれば、人との仲も深いものになるのだと思います。大事なのは、否定しない、諦めない、分かり合うまで話す、自分の意見は言う、受け止める。これが大切です。
同調ばかりでは先に進めません。違い、にこそ面白さが有り、発見があるのです。私はそれをこの年齢になって知りました。みんな同じではない、そこが人間関係の醍醐味です。
だから、本は沢山読むのがいいのだと思います。作家でも考え方がかなり違います。全てを鵜呑みにせず、自分で考えて蓄積していく知識は必ずいつかタメになるのだと思っています。

明日はどうなるのかな

13.05.15 / 素敵ライフ / Author: / コメントは受け付けていません。

母の友達の人のお話なのですが、高校生の頃、部活の顧問の先生がとても厳格だったそうで、ドリフターズのいかりや長介に似ていたらしいのですが、コントはせず、とても厳しかったらしいです。種目は運動部で、野外スポーツだったらしいのですが、雨の日でも活動はお休みにならず校舎内で過酷な筋肉トレーニングをさせられたらしいのです。生徒だけにやらせず、自分も同じメニューをこなし一緒に練習に励んでくれる方だったらしく「教師の鏡だと思っていたのよ」と語っていました。卒業し、それから数十年後経って、知ったらしいのですが、その先生はお坊さんの子供でした。教員を退職し、今は説法を説いているそうです。
私はこの話を聞いた時に、ある葬式を題材とした小説を思い出しました。それも確か、全然違う職種からお寺を継いだ男の話でした。
人生には何が起こるかわからなく、どういう経緯で劇的な職の変更をしたのか、とても気になります。きっとそこには深いドラマがあったのだと思うのです。そういう話がとても好きなので、ぜひ聞いてきて欲しい、とお願いしたら、機会があったらねと笑っていました。
私もこの先、どうなるかわかりません。でも、どうなっても後悔をしないように今を全力で頑張りたいです。

とっても便利なんだけど!

27.04.15 / 素敵ライフ / Author: / コメントは受け付けていません。

一番最初にまつげエクステを受けた時、そのアイメイクの楽さに驚きました。朝起きて、ビューラーをしマスカラを塗るのは意外と大変なのです。それが一気に省けるのですから、それ以来多少お金は高くても通っています。店は近所にあってそこまでの距離に信号がひとつもないのが大変な魅力です。店舗も綺麗で落ち着いた空間。施術ベッドは床の部分が温かく、疲れている時なんかは思わず眠ってしまいます。心地よいオルゴールの音と、適度に落とされた照明、香るのはアロマ。なんて贅沢なんでしょう。疲れている気持ちが楽になります。担当の女性はとても美人で、接客も丁寧。年々、店員さんの態度というものが気になってきたので、ここはかなり良かったのです。
いくつか注意点もございます。それは油分を含んだ洗顔で顔を洗ってはいけないこと、擦ったり、触ったりあまりしない方がいいこと、お手入れが出来ないことです。あとはうつ伏せで寝てはいけない。これがけっこう厄介で、私は必ずベッドに入ったら本を読むのですが、その流れで夢の世界に行くことがあります。そうすると、必然的に枕に顔を押し付けてしまうのです。対策方法を考えなければいけません。夜の読書は私にとって栄養剤なのです。

外で楽しむには

12.04.15 / 素敵ライフ / Author: / コメントは受け付けていません。

スカイデッキというものを知人から強く熱く紹介され、この前、購入しました。屋上の手すりをミニテーブルにできるという画期的な商品で、これは、ベランダの本読みに便利だと思い、買うことを決めたのです。外でする読書は格別です。青い空、風を感じながら、風景を楽しみつつ、物語の世界に浸ることができます。
特に外国文学を読むときには、かなり雰囲気作りになるのでオススメです。公園に行くのはちょっと億劫だな、という時にはもってこい。
商品が到着したその日、ちょうど、翻訳本を読んでいたので、その続きに、この新しいアイテムを使用しようとさっそく試みました。台に当たる部分の大きさはだいたい30センチです。そこに淹れたてのコーヒーを置いて、すわり心地のいいチェアーを設置。これで完了です。
捗ります。かなりいい感じです。BGMなどなくても、抜群のリラックス空間です。あとから考えれば、部屋にあるテーブルを移してきても良かったのでは? と思いますが、それはこれ、これはそれです。
後半部分までページを捲った時、一番好きだった登場人物が、家のベランダから落下して死んでしまう場面が出てきて猛烈に泣けました。ふと、顔を上げれば、私の目の前にも同じ光景が広がっています。ここから、落ちたのか、そう思うと悲壮感が倍増です。

人間、我慢も必要です。

28.03.15 / ポジティブ要素, 素敵ライフ / Author: / コメントは受け付けていません。

銀行に行って、ひと月ぶりに通帳の記帳をしてみたら驚くべき支出額でした。なんと、5万円。そんなに何か買い物をしたのかしら? と思って、問い合わせてみると、全て通販で購入した本の出費でした。「一ヶ月でどれだけ使っているのだ、私」と顔面蒼白に。自分自身に現金以外の買い物は3万で抑えることを誓っていたのに、この結果です。
家に帰り調べてみると、本当でした。クレジットカードで。しかもネット。この組み合わせはついつい、衝動買いしまう傾向にあります。中古が安いからと思っても塵も積もれば山となるという事ですね。送料も案外、ばかになりません。ちょっと気をつけなきゃ! と思い、家計簿を始めることにしました。そして、しばらくの間、インターネットショッピングは控えようと思いました。
それなのに、最近、面白そうな本が沢山出版されていて、購買意欲を刺激します。欲望を抑えるのはとても大変です。我慢を重ね、そうこうしていると無駄遣いをしない画期的な方法を編み出しました。まず、涎が溢れるほど欲する物があったとします。それを直ぐ手に入れようと思わずリストアップするのです。月末の残金具合を見てその値段に見合ったものをその時、初めて購入します。名づけて後回し法です。実際、これを始めてから出費が減りました。これからもこの方法で生きていこうと思います。

血を吐く思いのこの一票

27.03.15 / はじめる / Author: / コメントは受け付けていません。

ツイッターで何人か作家さんをフォローしていて、その中のひとりの方のリプで「日本翻訳大賞」なるものを知り、「なんだろう」と興味を持ち、早速サイトに飛びました。ふむ、と読んでみると、発足したばかりの企画らしく、私のような一般読者に投票してもらい、前年の一年間に発行されたものの中から最も優れた翻訳本を選び投票するのだとか。選考委員の方々は第一線で活躍されている錚々たるメンバーです。
これはぜひとも私も協力させていただきたいと思い、去年の記憶を探り出します。何が一番面白かったかを思い出そうとしたのです。ですが、とても選べません。あれもこれもいいという物が走馬灯のように脳内を駆け巡り、甲乙つけがたいのです。
消去法でいくか! と決意。昨年読んだ対象本を紙にリストアップ。好みに合わなかったものから断腸の思いで消していきます。そうこうしているうちに心が痛み始めます。どれもこれも、思い入れのある作品ばかりなのです。私なんぞがまるで神のような采配をしているのです。なんだか末恐ろしくもなりました。
一票の格差、というのが頭をよぎります。しかし、どうしても決められない。こんなに優柔不断なのは、先日書店で千円しか持っていないのに600円以上する本が二冊欲しくなって決めあぐねていたあの日以来です。結局、あみだくじをすることに。あとは民主主義に委ねます。